九電工(1959)

銘柄研究

【概要】

九州電力系の電気工事会社。事業規模は関電工、きんでんに次ぎ3位。九州だけでなく首都圏でもシェア拡大。ビルや工場向けの電気・空調衛生工事が主力。太陽光発電や洋上風力発電にも注力中。

【注目点と業績】

九州電力の委託工事会社として、架空配電設備の建設、保守工事などを安定的に受注しているほか、受変電設備、防災設備なども手掛け収益基盤は堅い。直近では地域間で電力を融通するための送電網について、政府が容量を現在の2倍に増強する計画と報じられている。再生可能エネルギーの導入拡大へ向け、電力を広い範囲で効率的にやりとりできる体制を整備するという。電力インフラ関連の事業は先行きも成長が見込めそうだ。2025年3月期を最終年度とする中期経営計画では売上高目標5000億円のうち810億円を再生可能エネルギー・ES(エネルギーサービス)事業で稼ぐとしている。ESG関連銘柄としても注目度が増すとみられる。22年3月期は本業の電気工事が復調し増益転換が有望となっている。

【短期調整】

株価は4月高値4325円を付けてから調整局面だが、PERは12~13倍と依然割安圏。配当利回りも2%を超える水準であり、大崩れは想定しにくい。安定感のある成長株としてファンド勢の組み入れ需要が根強いのも同社株の強みと言える。

※本記事は今後必要に応じてアップデートします。

(コータロー)

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