プレス工業(7246)

銘柄研究

【概要】

トラック用のフレームとアクスルが主力。同製品は北米、東南アジアで人気のあるピックアップトラックにも多数採用されている。建機用キャビンのシェアも高い。主要顧客はいすゞ、フォードなど。

【注目点と業績】

アクスルの製造は、鋳型に金属を流し込み、冷やして加工するという方法が一般的だったが、同社は独自のプレス技術により、鋼板の差圧加工から成形までを一貫生産し、軽量化とコスト低減を実現した。フレーム製造でも継手を廃止し鋼管から一体成型を可能にしたのが強み。今後減少が予想されるエンジン部品と異なり、アクスルやフレームは安全性に関わる重要部品であり、EV化が進んでも基本的には欠かせないものと考えられる。23年3月期は半導体不足が緩和され、トラック生産が上向く見通し。建機用キャビンも国内メーカー向けに堅調が持続しそうだ。

【保ち合い】

株価は350~400円レンジの保ち合い相場だが、現状は350円の下限ラインに接近している。自動車部品は景気に左右されやすいイメージが強く、市場ではディスカウントされやすい。とはいえ予想PER6~7倍での推移は同業他社比較でも割安感が強い。年間配当予想は19円で、配当利回りは5%近傍だ。中期視野での保有が有望だろう。

※本記事は今後必要に応じてアップデートします。

(コータロー)

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