伊藤忠テクノソリューションズ(4739)

銘柄研究

【概要】

伊藤忠系のITサービス企業。通信キャリア向けのネットワーク構築が強み。データ処理、保守・サービス事業まで手がける。親会社への依存率は低く、空運、流通まで幅広い顧客を抱える。M&Aにも積極的。

【注目点と業績】

通信キャリアの5Gインフラ投資が本格化することで恩恵を受けそうだ。情報通信の受注残は昨年12月末の時点で1000億円を超える水準を確保している。特に同社が強化しているRAN(無線アクセスネットワーク)分野での案件獲得が続いているようだ。通信以外でも新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワーク関連需要は増加傾向にある。DX、クラウド、5Gを一体的に提供できる同社はそれなりの参入障壁を持っていると考えられる。

22年3月期は通信向けだけでなく、官公庁等からの需要も伸びて利益続伸。増配の見通しだ。

【人工知能】

20年10月、同社はディープラーニングの高速化について高い技術力を持つIdein社に出資した。今後はAI(人工知能)を活用した流通、製造、ヘルスケア業界向けシステム開発の進展にも期待が持てる。株価は20年8月に4430円で高値形成。その後は停滞感を強めていたが、足元では主要な移動平均線を上抜き底入れ感が出ている。成長シナリオが明確化しつつあるだけに株価の再評価も近そうだ。

※本記事は今後必要に応じてアップデートします。

(コータロー)

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