KHネオケム(4189)

銘柄研究
一家ダイニングプロジェクト(9266)

【概要】

旧協和発酵系。溶剤・可塑剤原料などの「基礎化学品」とエアコン、コンプレッサーの冷媒に混ぜる冷凍機油原料、化粧品原料などの「機能性材料」が収益の柱。冷凍機油原料は世界でも高シェア。

【注目点と業績】

オゾン層保護や地球温暖化対策として、世界中で特定フロンから代替フロンへの冷媒の切り替えが進められているが、KHネオケムのコア技術であるオキソ反応から誘導した冷凍機油原料は、通常の環境配慮型エアコンに対応するだけでなく、低GWP(地球温暖化係数)冷媒という次世代冷媒にも対応できる特徴がある。脱炭素関連、環境関連として同社製品の需要が拡大しそうだ。米国は地球温暖化対策の世界的枠組みの「パリ協定」に正式復帰、4月に気候変動サミットを主催する。11月には延期されていた第26回国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP26)が英国で開催される予定。世界的に環境意識が高まると予想される。21年12月期は化粧品原料の回復鈍そうだが、新プラント稼働による冷凍機油原料の増産が寄与。大定修もなく大幅増益の期待が高まる。

【抵抗線】

株価は3000円の心理的節目が抵抗線となっている。売買高も膨らまず、現状は人気の圏外だが、いずれ業績回復と材料性が注目されることになりそう。来年からスタートする新中期計画では、次世代半導体材料などへの取り組みを含め、新たな成長戦略が示される可能性がある。

※本記事は今後必要に応じてアップデートします。

(コータロー)

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