構造計画研究所(4748)

銘柄研究

【概要】

独立系のソフト開発・コンサルティング会社。東京工業大学助手だった故・服部正氏が創業した大学発ベンチャーが起源。防災コンサルに強く、耐震・津波・洪水シミュレーションに独自技術を持つ。風力発電関連ビジネスにも注力中。

【注目点と業績】

世界的にエネルギー価格が高騰する中で、再生可能エネルギーの中でも洋上風力への期待が高まっている。波浪・台風・地震・落雷といった厳しい自然環境にさらされる風力発電設備の安全性を確保するために、同社の構造設計や自然現象のシミュレーション技術が生かされる場面が増えそうだ。また、環境破壊が進んだ結果として、自然災害の頻発が予想される。同社が得意とする河川の防災コンサルティングも中長期で成長することになるだろう。23年6月期は、住宅・建設向けの構造計算を含むシステム開発が順調。風力発電関連ビジネスへの需要も底堅く、風況解析コンサルティング業務、構造設計コンサルティング業務が活況。高水準の受注をこなし増収増益が見込まれる。

【上値指向】

株価は2500円近辺のもみ合いを上放れ、3000円台を試す展開となっている。動きが変わったきっかけは配当政策だ。前期までは期初に減配予想でスタートし、最終的に特別配当を実施して、120円配を維持してきた。だが、23年6月期は期初から前期並みの120円配を予想している。例年通り特別配当があれば、現状4%付近の配当利回りがさらに上昇する可能性もある。

※本記事は今後必要に応じてアップデートします。

(コータロー)

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